１９９０年
『アフリカ フォー サイ ババ』より

二十二年ほど前〔一九六八年〕、私は二週間アフリカにいました。私の講話の中で、私の「愛というメッセージ」と「平和という使命」が伝えられました。

人間の義務は、神が自分に注いでくれる、莫大な、限りなき愛を、自分以外の神の子供たちと分かち合うことです。すべての人に奉仕し、すべての人を愛しなさい。私心なく奉仕し、その機会を常に感謝していなさい。それは神の恩寵を得る一番の方法であり、最も楽しい方法です。

愛は、あらゆる国のさまざまな宗教や文化を結び付けます。愛は、天体を共に引き寄せて、軌道に留まらせます。だからこそ人は、「あなたの隣人をあなた同様に愛しなさい」と言われているのです。

あなたのハートのすべてをもって人を愛しなさい。というのは、人は目に見える神だからです。それは最高の、そして、最も実りある霊性修行です。

諸宗教は、慈悲深き一なる遍在の神へと向かう巡礼のために、神の使いたちが敷いた道です。言語によって自分の喉の渇きを表現することは、どの国でも同じです。その渇きを癒すための最も確実な救済策として処方されている愛は、すべての宗教において同じです。

この大陸〔アフリカ大陸〕が、昔から人の巡礼のゴールである、父は神であり人は皆兄弟である、という悟りに至ることができますように。人の努力が輝かしく実を結ぶよう、私はあなた方を祝福します。

サイババ述

翻訳：サティヤ・サイ出版協会
出典：Africa for Sai Baba p3 〔The Essential Sai p232〕